イート•ザ•ワールド

ワセジョのカフェ店長は世界のご飯を食べてみたい

ここに行けば、野菜不足知らずの旅ができちゃうかも。

海外旅行に限らずとも、野菜不足には旅をする度悩まされる。

 

国内旅行でも「もう揚げ物•海鮮•白ご飯はいいからほうれん草の胡麻和えとかをボウル一杯食べさせてくれ〜家のご飯が食べたい〜」みたいなことになるけれど、特にパリなんかはそれが顕著だった。毎回、滞在三日目にはお腹がもたれて、もう何も食べたくないみたいな状態になる。本当にフランス人はバターが好き過ぎだと思う。なのにパリジェンヌ達はなんであんなに細いんだろう。外食しないんだろうか。私なんかパリ以外でもフランス旅行へ行くと2キロは増量するのに……(でもエシレバターを生んでくれてありがとう、フランス大好き)。

 

その点、今回の韓国旅行は衝撃的だった。

2015年の3月23日から26日まで。東京はトレンチコートをはためかせる陽気だったけれど、ソウルはまだ冬だった。

結構、諸外国の人々は韓国と日本をひとくくりにしがちだ。たしかに欧米の留学先だと、日本人と韓国人は何か同じような波長というか、立場を感じるのだろう、仲良くなることが多い。けれど多くの日本人、韓国人が思うように、日韓両国は似ているようで似ていない。それは言語でも、食文化でも、気候でも、色彩感覚でも、人の容姿でも性格でも違う。全然違う。

私にとって初の韓国旅行だった今回の旅で、それをひしひしと感じた。その中でも一番印象的だったのは料理の味付けだ。いや、正直今回もまた食べることばかり考えていたのだけれど、味付けの違いには本当に驚いた。

 

韓国料理って、とっても薄味。

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日本に「辛いものを食べ過ぎると味覚が馬鹿になる」という教えのような迷信のようなものがあるけれど、国民のほとんどが唐辛子たっぷりのチゲやキムチに慣れているはずの韓国の料理は薄味なのだ。

初日に食べた参鶏湯も三日目の朝ご飯に食べたソルロンタンも、二日目の夜のアワビ粥も、本当に塩味が無いor極薄で、ひたすらダシのうまみで攻めるかんじだった。なんと滋味深い、身体に染み渡る料理なのだと思った。

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キムチにしても、日本のキムチにありがちなクっとくる辛さや喉が渇く塩気がなく、酸味が爽やかで、日本の料理だと漬け物というよりもおひたしに近いものを感じた。薄味だから、いくらでも食べられる。野菜だけでぱくぱくいけてしまう。

旅行中、日本はどうしてなにもかも塩辛いのだ、と何度も思ってしまった。たしかにご飯には合うけれど、塩分も高いしご飯を食べれば糖質だって高くなる。せっかく野菜をふんだんに使う食文化なのだから、家だけでなく、外食ももっと薄味になってほしい……願わくば。

 

あと、韓国でとにかく驚きなのが、突き出しが食べ放題という文化。

多いところで六品くらい突き出しのおかずが出てくる。なんとタダ、というか、元々食事代に入っている。

ナムル、キムチ、和え物など、そのほとんどが野菜のおかずだ。しかも最初から結構盛られてでてくるので、お代わり自由といってもお代わりしたらおなかが苦しくなるのがデフォルト。それで、日本の単品メニューより少し高いかな?って価格。大食いかつ野菜好きの私にとって、韓国のレストランはめちゃめちゃリーズナブルに映った。日本の野菜料理って、単品で頼むとどうしても高い……。いや、日本だけじゃない。アメリカでもヨーロッパでも、サラダ系を頼むと大皿で出てくる代わりに高い。特にアメリカのサラダなんか、野菜の上にタンパク質や揚げ物が乗って、さらにクリーーーーミーーーなドレッシングをかけちゃうからヘルシーさが見当たらなくなる。

とにかく、韓国ほど外食で気軽に野菜を摂取できる国って中々ないと思う。

ただ、旅行者でも野菜がたくさん食べれる国!だったら中東もかなり良いセン行く気がするので、このへんはまだまだ経験不足を感じる。シリアのレバノン料理なんかはパリだとチェーン展開していたり、空港に出店してるくらいポピュラーだけど、すごく野菜たっぷりでヘルシーだった。シリア周辺の国々(トルコ、イラン、イスラエル辺り)も食文化的に共通する部分が多くて、豆と野菜、スパイスを中心としたおかずたちは身体にとっても良さそうだ。

ただ、この辺の国々はなかなか情勢が安定しないので、どうしても旅行しづらい。昔トルコに行こうとした時、同行者が危ないと嫌がってあきらめたことがある。でも、なんとしてでも行きたい、中東。できれば大学生活中に行きたいので、早く安定してくれればなあと切に願う。

 

あと、これは北アフリカ料理だけれど、ベルギーブリュッセルで行ったモロッコ料理屋さんでも、タジン鍋のセットを頼んだら野菜がわんさか出てきた。ポトフのサイズどころではないような大ぶりカットの野菜達が積まれ、大量の肉も積まれ、ポット一杯にスープが注がれ、追い打ちをかけるようにクスクス責めにされた。食べきれなかった。それまでどんなアメリカンサイズのご飯でも食べ切ってきた私が、ベルギーのモロッコ料理屋で圧倒的敗北を喫した。また行きたい。今度こそコンディションを万全にして、勝利の栄光を手にするのだ。正直めちゃめちゃおいしかった。

(実は昔モロッコに行くつもりだったのに、ちょうどアル○イダがモロッコのすぐ下まで進行してきたため中止になったという苦い思い出もある)

 

 

海外旅行に行くたびに体重増加が気になったり、肌荒れ、胃もたれを起こしてしまう、そんな人にぜひ、韓国に行ってみてほしい。

似ているようで似ていない、全く別の文化を感じながら、身体のコンディションを整えられること間違いなしだ。

 

 

 

 

(またまた付け足しだけれど、本当は今回、タイかベトナムか台湾に行く予定だった(飛行機のチケットがとれなかった)ので、またリベンジする予定……)